仕事柄、賃貸物件を清掃することが多いので、だんだん畳の部屋が日本にも少なくなってきていることを実感します。
とはいえ、畳が無いと落ち着かないという方や、畳も現代に沿える様、アップデートしています。
ところで、畳の正しい掃除方法を知っていますか?
誤った掃除方法ですと、畳を痛めてしまう場合があるので要注意。今回は正しい畳の掃除方法をご紹介します。
1.畳について
畳の素材はイグサという天然の繊維からつくられています。
空気に漂っている水分を吸い、そしてその水分を蒸発する呼吸の様な機能を備えているので、高温多湿の日本に適した床材なのです。
もともとは平安時代の貴族の屋敷で板の間の上に敷く敷物として用いられていて、身分や富の象徴とされていたようです。
2.畳のゴタゴタ
×水分を吸収しやすい特性から食べ物、飲み物をこぼしてしまうとシミになりやすい。
×湿度を好むダニは畳はとっても住みやすい場所になってしまいます。アレルギーの方は要注意
3.畳の掃除方法
1.畳の目に沿って掃除機をかけます。掃除機に畳モードがあれば尚良しです。
2.雑巾で水拭きします。特に食べ物などが付着した場合は極力早く対処した方が良いです。畳は水分を吸いますし、汚れは時間とともに硬化して落ちにくくなります。
3.ダニ予防スプレーを吹き、乾拭きして仕上げ。
◆それダメお掃除◆
コロコロ(粘着式クリーナー)
粘着シートはイグサを引っ張り、ほつれを引き起こして畳を痛めてしまうことがあります。
セスキ・重曹などのアルカリ性洗剤
掃除としての定番洗剤ですが、畳の掃除ではNG。イグサがアルカリに反応して黄ばんでしまいます。
4.最新の畳
素材:イグサを使用しておらず、機械すき和紙を加工したものも
特徴①:カビ、ダニの発生を抑える素材も
特徴②:日焼けや色褪せしにくく、美しさ長持ち
特徴③:イグサに比べて耐久性3倍
特徴④:防汚加工でお手入れ簡単
畳も時代とともに進化しているようです。
いかがでしたでしょうか。畳をキレイにして快適な空間を演出してみてくださいね!