先日、パーフェクトデイズという映画を拝見しました。
ドイツの映画監督が、日本人を起用してトイレ清掃員の日常を描いたものだ。
作品の構成や役者の演技等々は置いといて、実際にオフィスのトイレを定期的に掃除していると
映画の中で汚れが描かれていないことに違和感とも違う悔しさが溢れた。
この作品には、トイレの汚れは何一つ出てこない。
誰しも公衆便所の残酷な汚れは、普通に生活していると目にすると思うが、今回の作品には汚物の描写が必要無いということなのだろうか。
誰もが好きな事をすることで世界が円滑に回るわけが無いし、人には様々な事情があって就いた仕事がそこにあるわけだ。
当然、したくない仕事を誰かがする事で誰かが救われるように。
貧乏くじ引いた人も、お金持ちの社長も誰しも苦しみがあると思うが、映画という自由度の高い表現の中でこの作品はリアルな描写が乏しい。
また掃除に関する小説やアートなど拝見した際は、ご紹介したいと思います。